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シマノ純正を越える変速性能の楕円?

上死点・下死点をスムーズに通過させ、ペダリングの効率化を図る昨今流行りの「楕円ギア」。
踏みやすい所では仮想的に大ギアを踏め、力が入りにくい所では仮想的に小ギアになるという楕円ギアの概論はさておき。。

ギアが楕円ということは、もちろんクランクの回転軸から歯先までの直径が変わるワケで、それを外側のアウターギアに使えば、もちろんフロントディレイラーとの距離も変わります。
すると当然変速機メーカーが推奨の距離ではなくなり、変速性能が著しく低下したり、チェーンが脱落するなどのトラブルが出やすくなるのは、多少仕方のないこととされていました。

しかし、ここで表題の楕円ギアの登場です。
その名はAbsoluteBlack(アブソルートブラック)

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じゃん!
既に店頭に並んでいます!
おぉう、、なんという個性的な外観。。
私は嫌いじゃありませんが、見る人によっては見た目は許せない人もいるかもしれません(笑)
まぁ、見た目の話もひとまず置いといて。

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店主もすでに愛用中。
過去にいくつかの楕円ギアを試し、アウターギアに純正外のギアを使うのを嫌っていた店主ですが、展示会場で試して、こればかりは久しぶりに即導入を決意しました。

クランクが水平な状態と垂直な状態で、だいぶフロントディレイラーとギアの歯先の距離が変わっているのが分かりますね。
他社の楕円ギアと比べても、負けず劣らずしっかり楕円なのが分かります。

しかしこのギア、いろいろとスゴイのです。

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まず、その切削技術の高さと剛性の高さ、そして軽さ。

楕円ギアに限らず、サードパーティー系のギアによくあることですが、そもそも切削技術が低くて、回転するギアを上から見ると歪んでしまっている、なんてことが結構あったりします。
そしてさらに、剛性が足らなくてギアがたわんでしまう、なんとこともよくあります。
アウターギアは変速時に結構な力がかかるので、よくサードパーティーのギアが変速しづらい、なんて言われているのは、変速ポイントの設計だけでなく、そういった要素も絡んでいるのですね。

しかしこのアブソルートブラックは、メッチャ硬い7000系アルミを最新のCNC切削機によって削り出し、しかも厚みを持たせた三次元加工で造られているので、抜群の剛性感で、全然たわみません。
精度も高く、歪みも全然ありません。
三次元加工の内側は細かく肉抜きもされ、剛性を保ちながらも非常に軽量にも仕上げられています。

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そして変速性能の肝になるのが、この裏側に施された変速スロープ(と勝手に呼んでいます)
変速ピンによる、いわゆる「変速ポイント」ではなく、高度なCNC技術ならではの段付きの「斜め溝」が6本あります。
変速時、この斜めの溝にチェーンが押しつけらると。。

画像
こんな感じに溝に沿ってキレイにチェーンがアウターに登ってゆきます!
変速ピンでジャンプアップするようにチェーンが動くのではなく、段階的にチェーンが上がっているので、勢いよくオーバーストロークしてチェーンが外れることもなく、かつ確実に変速します。

この変速の速さと確実性、本当に驚きます。
恐ろしいことに、デュラエースの純正アウターギアから変えても、更に変速が良くなると言ってもいいほどです。
シマノの、しかもデュラエースと比べて。。
自転車業界入りして十何年、こんなギアは初めてです。



これだけの性能が詰まっていて、アウターの価格はなんと¥14,800(税別)
他社の楕円ギアが軒並み2万円オーバーなことを考えると、安過ぎます。
PCD110mmで、4アーム用だけでなく5アーム用もあります。

クロチェリスタではインナーギアはSMITHのBAROQUE GEAR(バロックギア)も一押ししているので、インナーギアは在庫はしていませんが、ご要望あればお取り寄せもいたします。(インナーは¥7,900(税別)とこちらも安い)
カラーはブラック、グレー、レッドの3色展開。


楕円ギアが合う・合わないなどの賛否両論はあるかと思います。
しかしその効率とは別ですが、この剛性・軽さ・変速性能は本当にスゴイです。

楕円ギアが合っている、もしくは試してみたいという方には、ぜひオススメしたい逸品です。
気になる方は店頭に飾ってありますし、店主の自転車にもついていますので、変速性能も試していただけます。
お気軽にお尋ねください!